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  1. 「許せないという病」(片田珠美 著)より
 

「許せないという病」(片田珠美 著)より

 

ひとは生きていく上で、さまざまな人間関係において、

「許せない」という、強い感情に見舞われる経験をすることがある。

 

クライエントさんの話を聴いていても、

友人の話を聴いていても、

また、わたし自身の経験においても、

「許せない」想いをする経験は、珍しいことではない。

 

そんなことを考えていたら、

この本に出逢った。

著者は精神科医だが、書かれている内容は学術的なことではなく、

さらっと読める。

 

ラカン派の精神分析を学んだ、ということで、

精神分析の概念を使って説明している箇所もあるが。

 

著者自身が、祖母や母を「許せない」と強く思うことで、

悩んでいることが、本書を記すきっかけになっているようだ。

 

目次は

 

第1章 他人を許せなくて悩んでいる人たち

第2章 なぜ「許せない」のか?

第3章 「許せない」を引きずる人の特徴

第4章 「許せない」という病から抜け出すための4つのステップ

第5章 「許せない」自分を許すために

 

という章立てになっている。


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文中に興味深い例え話があった(本書 58頁)

 

夜道、強盗からバックを奪われた際に、ナイフで腕を傷つけられたとして、

傷つけた強盗が、あなたを治療してくれるだろうか?

 

否。

 

軽ければ、自分で応急処置もできようが、

重症の場合は、そんなわけにもいかず、

治療してくれるのは医師や看護婦であり、強盗ではない。

 

同じく、心に傷を受けた場合も、

あなたに傷を与えた当の相手が心の傷を癒してくれるわけではない。

 

相手の謝罪や許しを乞うのを待っていて、自分が許すか許さないかを決めるのは、

宝くじに当たるのを待っているようなもの。

それでは、自分の人生は相手次第ということになる。

 

それより、相手がどうあろうと、

自分の人生を自分の手に取り戻し、充実した人生を送ることのほうが、

相手への「最大の復讐」になるのではないか…

 

※実は、ここで「最大の復讐」という表現自体が、

 まだ、相手へのこだわりがあるようで、「復讐」という言葉に違和感を感じたが…

 

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本書で提唱されている「許せない」から抜け出す4つのステップ、

というのは、なるほどなと思わせるところがある。

 

「許せない」と思うことの裏側には、

多くは、自分が傷つく体験がある。

 

だから、まずは

 @「傷つき」を認識すること。

 

次に

 A「傷つき」からくる

   自らの心に沸いた「怒り」の感情を受け入れること。

        (感情は「怒り」だけではないかもしれない。「悲しみ」「妬み」「失望」「驚愕」…)

 

これらが「十分にできたら」(⬅これが結構、重要だとわたしは思うので、この言葉はわたしの追記)

  B相手を「理解しよう」とすること。

  (これは単に、相手を「理解」しようとするのであって、

  相手があなたにしたことを肯定したり、相手に共感できるようになる必要はない)

 

そして

  C「許せない」関係にけりをつける。

 

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わたし自身にも経験があるが、

 

@、Aステップが十分に行われていない状態で、

安易に「許そう」としたり、BやCのことを行おうとすると、

 

返って、心身に負担がかかる。

無理にしなくていい、と思う。

 

十分に、傷つけられた自分を労わり、

十分に、怒りを表現するのがいい。

 

傷つきや怒りが大きくて、

自分のちからだけでは手に負えなければ、

安心できる場所、あなたをサポートし、

味方になってくれる他者がいるところで、行うのがいい場合もある。

 

Bの、相手を「理解しよう」とすることは、

結局は、「自分を知る」ことにも繋がる作業である。

 

他人を責めたり、逆に自分を責めたりしないで、

淡々と、客観的に見られるようになったら、

かなり、あなたの心の傷は回復してきている、と言える。

 

実際には、すんなりと@→A→Bと進まない場合も多いと思う。

行きつもどりつしながら、

 

しかし

「自分の人生を自分の手に取り戻す」という意思を持つ限り、

 

「時間薬」「日にち薬」のちからも借りながら、

気がつけばC「許せない」関係にケリがついている…

 

むしろ

Cは最後のステップというより、

 

「許せない」関係にケリをつけるという意思を、

自分がもって望むのか、望まないのか。

 

そこなんだろうなぁ、とわたしは思っている。

 

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「許せない」心でいる、というのは

ものすごい心のエネルギーを使うことでもある

 

そして、多分…

 

そのような心のエネルギーの使い方は、

究極は、自分の心を蝕んでいくのではないか、と。

 

「許せない」関係にケリがつく、と

心がこんなにも軽やかになるものか、

とも、わたしは感じている。

 

 

 

 

 













 

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