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奈良県大和郡山市(JR郡山駅すぐ)
  1. 「魚屋」さん
 

「魚屋」さん

 

「魚屋」さんにまつわるアレコレを少々。


昨日は、土用のウナギを食べた。

 

昨夜のウナギの残りを使って、娘が弁当用に作ったウ巻の一切れを、

わたしも朝食がわりにパクリと、お相伴にあずかった。

卵の白身が見えているけど、ま、よろし…美味しい。

このウナギは「魚屋」さんの、である。

 

「魚屋」さんとはもう、かれこれ28年ほどのつきあいである。

結婚して、わたしはとある公団アパートに住むことになった。

その頃は、毎週決まった曜日の決まった夕方の時間になると、

 

  ♫かわいい かわいい さかなやさん

 

音楽とともに、「魚屋」さんが軽トラックでやってきた。

荷台を改装したそのトラックは、氷をひきつめたガラスケースに魚をいっぱい載せてやってくる。

刺身で食べたい時は、その場ですぐに造ってくれる。

 

当時は4階に住んでいたのだが、ちょうどベランダから真下の道に車が止まるので、

音楽が聞こえると、いそいそと買いに降りていく。

すぐ近くまで来てくれるから、娘たちが幼かったときはとても重宝したのである。

 

「魚屋」さんのおっちゃんは子ども好きで、娘たちを連れて買いに行くと、

おつまみ惣菜のイカのゲソ揚げを「ほれ、おやつや」と、一本くれたりした。

 

うちの娘たちは、「魚屋」さんの魚だと、

生でも焼いても煮ても「美味しい美味しい」といって食べる。

スーパーで魚を買って食卓に出すと、必ず「今日はどこの?」と訊く。

つまり「不味い」ということらしい。

 

ウナギも、1度スーパーで買ったものを出したら、

「泥くさい」と言って、大大大不評だった。

 

娘たちも成長して、公団住宅も手狭になったので、

その後、少し離れたマンションに引越しをしたが、

今も月に1〜2回は、「魚屋」さんに行くし、

ここ10数年、正月の祝い鯛は「魚屋」さんに配達してもらっている。

ただし今では買いに行くときはわたし1人、がほとんどである。

 

「魚が余ったら家で食べるんやが、娘は’もう魚、飽いた’とか言うしねぇ。

 持って帰っても余るしな、これ、オマケや!」

と、お客のわたしもよく’オマケ’をもらう。

 

という、長年のおつきあいのおっちゃんだが。

お互い、それなりに歳を重ねましたよね…

 

先日「急に昨年の12月にヨメさんを亡くなってな」とおっちゃんが話し始めた。

昨年末の配達の時は、何も言っていなかったので、わたしは全然気づかないことだった。

 

「ホンマに急やったから。仕事に出かけるときは’行ってらっしゃい’って送ってくれたのに、

 帰ってきたら、倒れてもう亡くなってて。年末はバタバタしてて、感じる間もなくてな。

 亡くなって半年くらい経ってから、お客さんに声かけられて、急に、泣けてきて、泣けてきて」

 

おっちゃんにはすでに結婚した娘さんがいて、お孫さんもいて。

孫煩悩なおっちゃんなので、おっちゃんのニヤケ顔とともに、

携帯写真のお孫さんたちを見せてもらったこともある。

 

その娘さん家族とは同居していたが、娘家族が別居した直後に、奥さんが倒れたそうだ。

今は、息子さんとの二人暮らしらしい。

 

 「7人暮らしが、急に2人になってしまってなぁ…ホンマに寂しいで」 

 

ホンマやなぁ…おっちゃん。

そうでしょうねぇ…

お連れ合いが、急にいなくなってしまったんですもの。

あまりに急すぎて、いなくなった寂しさを感じる余裕もなかったんですね。

 

きっと娘家族と同居してたときは、幼いお孫さんもいて、

にぎやかでしたでしょうねぇ。

娘さん家族は、車で行けばすぐの近いところに住んでいるとはいえ、

家の中から、声が消えてしまった感じなのでしょうねぇ。

 

 

人生、いろんなステージがあって、

ずっと同じ、ということはないのは、そうなんだけど。

 

わたしにもこの28年の間に、いろんな変化があったし、

また変化のステージがやってきているのだけど。

 

おっちゃんの「寂しいで」の言葉に、

ホンマに人数が減っていく、というのは寂しいよねぇ…と

わたしも呟く。

 

 

「ほれ、このイカもやるわ。

 サトイモと一緒に炊くのが、ワシは好きや」

 

「あ、いつも、ありがとー」

 

 

今日は、オマケのイカをどんな風に調理しようかな…

後10年くらいはおっちゃんの魚、食べられるのかな…

 

そんなことを思う夏の朝でした。

 







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